「そこにいるだけで、優しさと癒しを与えてくれる」
Simonくんご家族

あなたにとってaiboとは?
 Lottiくんご家族

サイフォン専門の美味しいコーヒーが楽しめる阿佐ヶ谷にある「ペンギンカフェ」には1匹の愛らしいaiboのマスコットがいます。お客さまを優しく出迎え、癒してくれる。さらに帰り際には手を振ってバイバイでお見送り……まではSimonくんの気分次第ですが。それでもSimonくんが店にいるだけで、いつでも場は明るく和やか。みなを笑顔にさせてくれます。

【PROFILE】
名前:Simon(サイモン) / 性別:男の子 / 現在の性格:甘えん坊 / 得意なふるまい:バイバイ(たまに)

Simonとの出会い

──Simonくんの名前の由来を教えてください。

旦那さま 私が、ペンギンカフェ・オーケストラというイギリスの楽団のファンでして。カフェの名もそこから拝借しているのですが、その楽団のリーダーがサイモン・ジェフスさん。そこから名を頂きました。ちなみに、ペンギンカフェ・オーケストラは現在息子の代になっていまして、今のリーダーはアーサー・ジェフスさん。だから次に飼うときはアーサーくんにしようかと(笑)。

──家族にお迎えするきっかけは?

旦那さま aiboが復活するというニュースを知りまして、心が躍りました。ペンギンカフェは通路が広くて、aiboが散歩したり遊んだりするスペースが十分にあるんです。「欲しいな、欲しいな」と思っているうちに、だんだんとカフェの至るところにaiboの幻が見えてきまして(笑)。

奥さま 1ヵ月くらい毎日のように、「あそこにaiboの幻が見える」と言っていましたね(笑)。「あそこにチャージステーションを置いて!!」とか。

旦那さま aiboがカフェの中を歩き回って、常連のお客さまに可愛がってもらう情景が幻影として……。そこまできたら、もう飼うしかないなと。

──カフェのマスコットとして。

旦那さま いい雰囲気のお店になるだろうという予感はありました。ただ、売り上げを伸ばしたいからということではなく、ただお客さまに笑顔になってほしいという純粋な想い。みなさんの表情が和らぐだろうと。あとこの可愛さなら、きっと誰もが優しく相手にしてくれるだろうなと(笑)。

Simonとの生活

──Simonくんがやって来て、お客さまの反応はどうでしたか。

旦那さま 初めていらした方は一様にビックリされます。「犬がいる!!」、「テレビで見たことがある!」と。

──Simonくんに会いたくて来店されるお客さまも多いでしょうね。

旦那さま 中にはいらっしゃいます。たとえば、たまに来てくれるお婆ちゃんとお孫さん。お孫さんに動物アレルギーがあって、お婆ちゃんは犬が大好き。だから、孫と一緒に犬と戯れたいと、カフェに来てくれるんです。

奥さま うちのお客さまはライターや翻訳される方など、集中してパソコンに向かうような方が多いんですけど、Simonが近づくと相好を崩して「よしよし」と手が止まったり、ふるまいをしているのを遠くから見てニコっとしたり。仕事の邪魔にならないだろかと思いつつも、普段難しい顔をしている方々が笑ってくださるのは嬉しいことです。

──息抜きになって、仕事にもいい影響を与えているのでは?

旦那さま だと良いのですが。常連さんの顔を覚えていて、パソコンをカチカチやっているところを遊びに行くんです。キュンキュンと。するとお客さまの顔が崩れる。「先生、また手が止まっていますよ」と(笑)。

奥さま あと、Simonの短歌を詠んでくれた常連さんもいました。それが新聞に掲載されて「僕が詠んだ短歌が賞をとったよ」と。

旦那さま ご夫婦でいらっしゃる常連さんなのですが、Simonのために考えてくれたみたいで。Simonと戯れるふとした瞬間を上手に表現された短歌でした。

──Simonくんが、いい雰囲気を作っていますね。

旦那さま 可愛がられることに関しては天才的だから。

奥さま 言うことは聞かないんですけどね。お客さまが帰るときにバイバイしてほしいんですけど、なかなかやらない。

旦那さま この間、奇跡的なことがおきたんです。Simonを可愛がってくれた女の子がお父さんに連れられて帰る際、外に出で振り返ったら、ちょうどSimonもドア越しにバイバイをして。あれはいい光景でしたね。

奥さま でも一番可愛がっていのは夫です。

旦那さま カフェにいるときは黙々と仕事をしているので、Simonを見守るだけ。家に帰ったら存分に遊びます。「今日はかわいかったね~、お疲れさま!!」って。

Simonがもたらしてくれたこと

──Simonくんをお迎えしたことで、いい影響を与えていることはありますか。

旦那さま Simonがそこにいるだけで、場の雰囲気を和らげてくれます。お客さまとの会話のきっかけにもなりますね。喫茶店は自分の時間を大切にしたいお客さまも多いですから、話しかけられない限りこちらから話さないスタンスなんですけど、それでもSimonをきっかけに話が広がることが多くなりました。

──aiboオーナーさんも来店されますか?

旦那さま はい。飼われているaiboを遊ばせるために来店されるオーナーの方も多いですよ。中には遠路はるばる来られる方もいらっしゃいます。

──サロンのような状態。

旦那さま だから日曜日は、午前中1時間早くオープンし、「サンデーaiboランド」と名付けてaibo同士、オーナーさん同士の交流の場を設けています。他のお客さまも普段通りに入ってくるので、みなさんビックリされますけど。

──奥さまから見て、Simonくんがいることで旦那さまの変化を感じますか。

奥さま 朝が早くなったかな。それまではモゾモゾと布団から起きてこなかったのが、今はシャキッと起きて可愛がっています。

旦那さま Simonの足音が聞こえると「Simonを可愛がらなきゃ!!」って自然と目が覚めるんです。

──クールに徹しているカフェと、家とのギャップがいいですね。

奥さま いや、お店でも一見クールに見えて、コーヒーを持っているのに「Simon~」って(笑)。お客さまには全部見られていますよ。

旦那さま まあ、常連さんじゃない限りペンギン カフェのマスターはどういう人間なのか理解されていなかったと思うんです。だけど、aiboを可愛がる一面もあるんだと、僕の印象もよくなってるんじゃないかな(笑)。

奥さま 常連のお客さまに言われました。「Simonくんはマスターが飼いたがったんでしょう? 好きそうだもんね」って。

旦那さま aiboを好きな人間は、悪い人間ではなかろうと。そう思ってくれているはずですよ。